会社で仕事をしていると自動ドアがグウィーンと開き『味噌いかがですか!』とおっさんがハキハキと言ってたのだけどうちは味噌とは無縁の会社である。突然の事だったので唖然としていたらおっさんがまた同じテンションで『味噌いかがですか!』という。今日は朝っぱらから呼び出されて行ってみたら俺とは関係のない仕事で例えばトヨタに行って三菱の車が絶対に欲しいんですけどと言われて三菱の車を手に入れるルートを探すような事をしててイライラしてんのに『味噌、味噌、味噌、、』と頭の中で味噌の固まりがぐるぐる回り、上司は『単身赴任で味噌汁はインスタントですので』と答えてる。訳の分からないテンションでおっさんが『インスタントは割高ですよね!』とか言ってる。そんな異常な状況の中優しい上司は何やら話し込んでいて、ようやく帰ってきた上司が『あの人高知出身らしい』と言ってた。え?味噌は?と思った。
夕方、『今晩飯くいに行くか!』と上司が言う。どうしようもないくらい仕事が溜まってて頑張ったけど予約をとった6時半にはどうも終わりそうもなく行けない事を伝えると、上司は女の子と2人で行ってしまった。3人しかいない会社のなかで2人抜けると俺1人である。俺1人になるとただの24才苦い顔午後9時の夜蛍光灯ブーン状態だったので帰りました。