サイズ41

仕事時間の1/3は客の思い出話を聞くのにさかれています。(仕事→電話で思い出話を延々と聞く→必死で仕事する。)「高橋君ねえ、私が初めて告白した人ににてるんよね」と言ってくるおばちゃん、「ワシ、ホンマは芸術系の仕事がしたかったんゾイ」というおっちゃん、全部シラン
大事なお客さんのところに時間ギリギリで着いて車を降りて走ったら何かに頭をしこたまぶつけて、アイツツ、、と頭をおさえてたら血がダラダラ流れ出して止まらない。押さえた手は血で染まり、ワイシャツも襟元に血が滲みだして人にあえる状況じゃなくなり急いで近所の大型スーパーに走って紳士服売り場でワイシャツを買おうとしたら財布持ってきてない。「すいません、、後で代金お持ちしますのでワイシャツください」とおばちゃん店員にお願いしたらなんでこのこ血だしてんの、、という顔で『サイズいくつ?』『Lです!』『いや首回りの大きさですよオホホ』とかなんとかワイシャツを出してくださった。タオルで押さえてたら血も止まってきたのでお客さんのところへダッシュしてコンツワー!と話してるうちからちょっとづつ流れる血を汗を拭くフリしつつ手のひらに隠し、髪の毛に血を馴染ませつつ、早めに切り上げてワイシャツの代金を支払った。会社に帰って月水金と明治のおばちゃんの持ってくるけど飲みきれてない牛乳でコーヒー牛乳を作って砂糖を入れようかとする時に『高橋さんデンワー』とごちゃごちゃしてるうちに午後5時半、事務の女の子にコーヒー牛乳を飲み忘れていたことを責められ午後9時、俺の今日が終わりました。